2019.09.24
2019 年 9 月 1 日、近江八幡市立安土図書館に NPO 法人 Moms fun(マムズファン)(以下、マムズファン)の皆さんの「図書館と本でつながる子育て支援事業」を訪問しました。
前日の午後、子どもたちはお気に入りのぬいぐるみを持って同じ研修室に集まり、おはなし会に参加した後、ぬいぐるみを寝かしつけて子どもたちは家に帰ります。ぬいぐるみたちは子どもと離れ、ほ
かのぬいぐるみたちと図書館を探検してそのまま図書館に泊まったのです。
丸一日が過ぎて、迎えに来た子どもたちは、布団で寝ているぬいぐるみたちに、駆け寄り優しく抱き上げて大喜び。やはり心配だったようですね。
お迎えに来たのは、2才から小学2年生までの子ども19名と大人21名。一家そろってのところも、お父さんと一緒、というところも。
再会を果たした後は、お泊りしていた間に、ぬいぐるみたちがどんなことをしていたか、スライドで教えてもらいました。子どもたちは、帰ってきた自分のぬいぐるみを抱っこしながらスライドを見ます。
↑写真提供:マムズファン
ぬいぐるみたちは、図書館の棚で子どもたちへの絵本を選んで、貸し出し手続きも行っていました。また、ちょっと冒険してみたり、一緒に遊んだり、協力してシートを広げて寝る準備をしたりなど、一晩とても楽しく過ごしたようです。まるで本当に生きて動いているかのような写真に、子どもだけでなく大人も夢中になってしまいました。
それから、名前を呼ばれた子どもは、一人ずつ前に出てマムズファン代表の秋村加代子さんから、ぬいぐるみが選んだ本を受け取りました。
「この本は図書館から借りたものなので、読み終わったら返却してね」というお願いもされていました。
全員が本を受け取ったら解散です。研修室の壁には写真撮影用の風船や星がデコレーションされていて、しばらく撮影が続いていました。お友達同士でお話をする子どもたちや、その後、図書館で絵本を読んでいる親子の姿もありました。
4 才の女の子とお母さんに、どんな感じだったか聞いてみました。女の子は何も言わなかったものの、ぬいぐるみが選んでくれた本を見ると、にっこり笑っていました。お母さんは「家で『今頃何してるのかな?』と気にしていたんですよ」と教えてくださいました。
終了後に回収したアンケートからは「今回初めて参加しましたが、素敵な場をもうけていただきありがとうございました。ぬいぐるみたちの探検の写真上映がとても可愛く癒されました。」「スライドショーで自分のぬいぐるみが写ったときの子どものうれしそうな様子がみれて、こちらもうれしくなりました♡」といった声もありました。
秋村さんは「スマホの時代であっても、いやスマホの時代だからこそ、子どもたちが幼い時期に、いろんなことを体験して感じてほしいな、と願っています。絵本に興味をもって、図書館にも行ってほしいなと思うので、今回、ぬいぐるみを通じて図書館にお泊まりするという疑似体験をしてもらいました。
もともと、メンバーの一人が自分の子どもの幼児期に、このおとまり会を体験させたかった、という思いがあったので、スタッフも楽しみながらがんばってくれました」と手応えを感じている様子でした。
マムズファンでは、今年度中(2019 年 11 月頃)に「おなまえ絵本作り」も実施する予定です。未就学児とその保護者の方が対象です。参加ご希望の方は、▼マムズファン「みんなの○○Café」サイトからご確認・お問合せください。