滋賀県内で活動する団体に、コープしがが活動資金を助成します。

できるコトづくり制度

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2019.07.11

活動報告

「NORA(ノーラ)」NORA

2019年7月9日、NORA(ノーラ)の皆さんの活動を見せてもらうため、守山市立図書館に行ってきました。

NORAは、6月から図書館のカフェGankodo(がんこどう)の前のスペースで「食育マルシェ」として、火曜日と木曜日、市内の農家から当日の朝集めてきた野菜を販売しているのです。ただし買ったお客さんの精算はカフェのレジへ行ってもらいます。

テーマは食育。棚には野菜のぬいぐるみを配し、手書きの説明付きポップ、かわいい袋など、子どもの目を引く工夫がされています。たまにビーツなど珍しい品種が入荷することもあり、そんな時は調理法のレシピを付けて販売しているそうです。

 
NORAの活動 画像 守山市図書館の「食育マルシェ」
 

そして、野菜を買ってくれたお子さんにはレジでカードを渡します。野菜を食べてみての感想を書き込んでもらったら、そのカードを「食育マルシェ」の左側にある「おやさいぽすと」に投函してもらいます。それをNORAのメンバーが回収し、「おやさいさん」に渡しています。
 
「直接、消費者の反応を聞く機会がほとんどないから、このカードを見ると農家さんが『こんなん見たら泣くわー』と本当に喜んでくださいます。」とNORA副代表の中井智美さん。「おやさいさん」からは別のカードに「お返事」を書いてもらい、コルクボードに貼り出しています。

 
NORAの活動 画像 守山市図書館の「食育マルシェ」

 
その時、私の目の前で一人のお客さんがお買い上げ! お話を聞いてみると「本当に小松菜の味が違いますよ。私は図書館に来る日はいつも買うことにしています」とのことでした。すっかり「食育マルシェ」の野菜ファンになってくださっていますね。
 
NORAの方に今後やりたいことを聞いてみると「気軽にお試しできるよう、『守山野菜の詰め合わせ』として全部違う野菜を1個ずつパックにする売り方をやってみたいです。小規模だからこそ、主婦的な発想がすぐに実現できます」とアイデアはいっぱいありそうでした。
 
他には毎月17日開催の、守山市の中山道沿いの東門院の「門前アート市」に出店し、野菜の試食販売や量り売りで出店。試食してもらうと「おいしい!」と飛ぶように売れるそうです。
 
NORAのメンバーは農家ではありません。畑・生産者と消費者をつなぐ活動をしています。販売だけでなく、畑の野菜の収穫のお手伝いをする「収穫体験」を有料で行っています。例えば、トマトの実がまだたくさんついているのに、畑に次の野菜の苗を植えるためにトマトを抜いてしまわなければならないそうです。そんな時に、消費者が畑に行ってトマトを自分で収穫し買い取ります。農家も助かり、消費者も楽しみながら新鮮な野菜を手に入れることができるわけです。
 
自分が育てたり収穫したりした野菜は、買ってきたものよりもおいしく感じることがありませんか。野菜が苦手なお子さんには、収穫などの農作業を体験することが、野菜好きになるきっかけになりそうです。

 
NORAの活動 画像 守山市図書館の「食育マルシェ」にてNORAのみなさんと

 
NORA代表の廣瀬香織さんは「ただ、野菜は天候次第なので先の予定が定まらず、いつも突然LINE@で配信しています。それが悩みでもありますが、私たちの活動のおもしろさであり、この機動力こそ強みでもあります。野菜のプロである農家が「今だ!」と判断したタイミングで収穫した野菜は、本当においしいですよ」とのこと。この収穫体験に参加したい方は、NORAのLINE@に、こちらから友達登録できます。
  
 
また、琵琶湖赤野井湾(守山市)の淡水パールを、作家がアクセサリーに加工して販売する「琵琶湖パールサプライズ」も計画されています。
 
これからも、NORAの皆さんが多くの親子と農家とを結んでくださることを期待しています。