2024.08.29
2024年8月23日(金)午前中に長浜市安養寺地区のふれあい会館で、陽(ひ)だまり 安(あん)の夏祭りが開催されるというので伺いました。この「子どもも大人も みんなの居場所」活動は、2024年度 できるコトづくり制度はじめて助成1年目です。
こちらが、陽だまり 安の皆さんの活動拠点、安養寺ふれあい会館です。
この日は地域の地蔵盆でもあり、お地蔵さまにお供え物が山積みされていました。
立秋を過ぎたとはいえ、まだまだ外は厳しい暑さ。クーラーの効いた大広間で、高齢者サロンのメンバーと子供会のメンバーと保護者役員、自治会の役員の皆さんが集まりました。時間になり、自治会会長さんのご挨拶、そして陽だまり 安の代表、岡田惠子さんがご挨拶。
「サロン、子ども会、中学生、安、自治会、たくさんのグループが協力していただいています。お昼には外で流しそうめん、フランクフルト、たこ焼きがあります。室内では、輪投げ、数独教室(豪華景品)、マスコット作りをサロンのメンバー中心に行いますが、子どもも参加可能で、解けたら景品があります。」
輪投げと風船ゲーム。赤ちゃんも大興奮です。
こちらはサロンメンバーのマスコット作り。子どもも入って、教えてもらいながら作っています。
こちらはサロンメンバーの数独コーナー。男の子だけでなく、女の子も教えてもらいながら集中してがんばっていました。
涼しい室内で、子どもと高齢の皆さんと保護者がワイワイ楽しんでいる間に、外では役員の大人の皆さんが汗だくで竹づくりの流しそうめんの台を組み立てていました。水道水が流れると、とても涼し気です。
11時半頃、準備が整い、いよいよ流しそうめんの開始です。20人以上の子どもが一度に並んで食べる光景は、大迫力です。流れてくるそうめんを食べた子どもたちは、口々に「うまっ!最高!」と大喜び。最後のほうはデザート代わりのブドウの粒も流れて、おしゃれでした。
サロンメンバーの皆さんは、引き続き涼しい室内で召し上がりました。私もごちそうになりましたが、とてもおいしくて一瞬のうちに食べてしまいました。
陽だまり 安 代表の岡田さんにお話しを伺いました。
「最初は3人で立ち上げました。今年は助成金をいただいて5月と7月に子ども食堂をやりました。今の拠点は、この安養寺ふれあい会館の調理室です。プロパンガス用の器具なので、IHで育ったお母さんは使い方がわからないんです。災害の時に使えないと困るので、防災訓練の意味もあって大鍋でカレーを作りました。
この地域では、普段、子どもたちは、こんなには集まりません。半分くらいの子は学童へ行っているので、みんなで遊ぶことはありません。でも、子ども食堂でご飯を食べた後はみんなで遊べるんですよ。
お年寄りも孫を連れて近所に出かけないので、集まることがなくなっています。でも、サロンの時はここに集まってくれています。婦人会もなくなり、お母さんたちもどこの誰か、お互いにわからない。今は子ども会で親同士の交流がかろうじてできている状態です。
以前はみんなが集まって夏祭りもやっていたのですが、コロナで無くなりました。でも最近、自治会やまちづくり委員会が動いてくれるようになり、『安養寺地域自体で子育てを支援しよう』という気運が高まってきたように感じています。
大事なことは、参加する皆さんがお客さんでは面白くない、ということです。今日も、中学生が『自分で焼きたい』とたこ焼きを焼き始めました。数独教室もサロンメンバーで好きな人が提案して実現しました。マスコット作りも同じく得意な方に相談しながら内容を決めたんですよ。
コロナで地元の活動と交流の場が何もなくなってしまいました。だから今日のように、高齢者の皆さんと小学生が同じゲームに夢中になる、その周りで小学生が追いかけっこして走り回る、そんな場を復活させていきたいと考えています。単発イベントではなく、週一回開放して、誰でも気軽に立ち寄れるような居場所をめざしています。」
昔はこんな場面が普通にあったように思います。しかし、今やだれかが意識して努力しないと実現しないものになってしまいました。陽だまり 安の皆さん、地域の皆さんが気軽に立ち寄れる居場所の実現を期待しています。