滋賀県内で活動する団体に、コープしがが活動資金を助成します。

できるコトづくり制度

滋賀県内で活動する団体に、コープしがが活動資金を助成します。

2024.07.19

活動報告

「自然体験活動、親子で育ちあう居場所づくり」かえでの庭

2024年7月8日、月曜日の朝、長浜市下草野まちづくりセンターの駐車場に行きました。今日は、かえでの庭の活動日で、この「自然体験活動、親子で育ちあう居場所づくり」は、2024年度できるコトづくり制度 はじめて助成1年目の活動です。
 
駐車場には次々と車が到着し、就園前の子どもとお母さん4組が集まり10時に活動を開始しました。
かえでの庭のスタッフの一人、田淵さんは元保育士。笑顔で皆さんを迎えていました。
 
かえでの庭 活動のようす 畑でじゃがいも掘り 
  
まずはすぐ近くの農場で、ジャガイモなどの収穫体験です。この野菜は、かえでの庭の代表である冨士野さんが主宰する、別の取り組み「森と子どもと」で植えたもの。無農薬で育てている農場を借りて育てていますが、夏野菜はあっという間に大きくなるので、収穫しないと無駄になるそうです。そこでかえでの庭の親子で収穫し、お昼の味噌汁の具に使うとのこと。
 
かえでの庭 活動のようす 親子でじゃがいも掘り 
 
ジャガイモはスコップで掘ると、ゴロゴロと出てきます。
 
かえでの庭 活動のようす 小さなバケツでじゃがいもを運ぶ子ども 
 
子どもたちも、小さなバケツで運んで集めます。
 
かえでの庭 活動のようす トマトをもぐ親子 
 
トマトも自分でもぎます。
 
ジャガイモ、トマト、ナス、キュウリがたらいに2杯も収穫できました。
次は、水遊びです。
 
かえでの庭 活動のようす 見通しのよい水路で水遊び 
 
場所はすぐ近くにある親水公園でした。コンクリートの護岸には階段が2か所設置されていて、小さな子どもでも水に降りられます。流れは子どもたちのくるぶし程度の深さしかなく、幼児でも流れに足をとられることもありません。また、片側は石垣、川底は砂利なので小さな生き物のすみ家にもなっているようです。長さは20メートルほどでしょうか。一目で見渡せる規模なので、子どもたちが広がりすぎず、見守りもしやすい規模でした。水遊びにはおあつらえ向き!
 
かえでの庭 活動のようす 子どもがつかまえたサワガニ 
 
こんな小さなサワガニも次々と子どもたちにつかまりました。いい川ですね。
 
かえでの庭 活動のようす 拠点にしている、森のハジマリの外観 
 
11時には、森のハジマリに移動して、お昼ご飯です。
ここは、民家を改装していて、ギャラリーやレンタルスペースとして貸し出しているところだそうです。かえでの庭の開催日は貸し切りにしているのだとか。
 
かえでの庭 活動のようす じゃがいも入りの具だくさん味噌汁 
 
台所も付いているので、かえでの庭のスタッフが、畑でとれたジャガイモなどを入れた野菜たっぷりの味噌汁を前もって準備してくださっていました。
 
かえでの庭 活動のようす 森のハジマリの室内で、みんなそろってお昼ご飯 
 
コンクリートの土間にマットを敷いて、みんなでお昼ご飯です。おむすびだけは持参していて、味噌汁といっしょに。
お弁当だとおかずなどの用意をしなければならないので、お母さんたちの負担を軽くするため、おむすびのみの持参としているそうです。
 
かえでの庭 活動のようす 森のハジマリの窓から見える裏手の水路 
 
子どもたちは「おいしい」と、味噌汁で塩分補給しつつおむすびを食べたら、再び外へ飛び出しました。
森のハジマリの窓から見える裏手に水路があり、サワガニがたくさんいるのだそうです。
 
子どもたちは、生き物を網や手でつかまえ、とても楽しそう。大きめのカナヘビをつかまえた子もいました。森のハジマリの周囲も、とてもいい環境です。
 
かえでの庭 活動のようす 水路で生き物を探す子ども 
 
山から流れてくる水は、きれいで冷たく、涼しい風も吹いていました。
 
かえでの庭 活動のようす 室内で絵本の読み聞かせタイム 
 
ひとしきり遊んだあと、子どもたちは室内に戻り濡れた服を着替えて、すっきり。そして絵本の読み聞かせタイムが始まりました。かえでの庭の代表、冨士野麻希さんが絵本をめくっていくと、次第に子どもたちが前へと集まって集中していきました。外で夢中で遊んだ後、こうしてクールダウンするのはいいですね。
 
読み終わってから「今日は何が楽しかったかな?」と問いかけると、「カニさんつかまえた!」と子どもたちは口々に言っています。「何を掘ったっけ?」「ジャガイモ」「今日取ったナスやトマト、キュウリは持って帰ってね」。おうちでも今日のことを思い出しながら食べられますね。
 
13時過ぎには解散しました。
 
聞けば、冨士野さんは小学生の2人と、今日も一緒に来ていたお子さん、全部で3人の子育て中。どんなきっかけで、かえでの庭の活動を始めたのでしょうか。
 
「もともとは、子どもと森で一緒に遊ぶ仲間が欲しいと思ってイベント型の『森と子どもと』を始めました。その後、定期的に開催される『森のようちえん』の活動を知って、自然の中で遊ぶ子どもは感性が磨かれるのだと実感しました。小さな頃から自然の中で遊ぶことが子どもにとって大切だと思って、ちょうど自分の子も2歳だったので『かえでの庭』を始めました。ゆくゆくは『森のようちえん』を開きたいと考えています。
 
いつもは私以外に1~2人、スタッフに入ってもらって、味噌汁作りや見守りもしてもらっています。普段は皆さん、一人で子育てすることが多いので、ここに来たら、お互い子どもを一緒に見ます。育児の負担も少しでも減るように。」と話してくださいました。
 
もちろん、基本的に自分の子どもは親が見ていますが、ちょっとしたことをお互いに助け合う場面も見られました。ここではリラックスできます。
 
また、スタッフの田淵さんは「今日参加している子どもたちは何度も来ているので平気で遊んでいますが、最初はとまどっていました。でも、もうすっかりなじんで、お友達と遊ぶのも、生き物をつかまえるのも積極的です。帰る車の中で、ぐっすり寝てますよ。」と話してくださいました。
 
かえでの庭 活動のようす 畑の生き物、バッタ、トンボ、カエル、カナヘビ 
  
かえでの庭の皆さん、これからもこの場を大切にしていってください。
 
【かえでの庭今後の予定】(2024年)
7/22 7/29  8/5 8/19 8/26  9/9 9/30 10時~13時
冨士野さんのインスタグラムにメッセージを送ると詳細を送ってもらえます。※クリックしてもアクセスできます
 
かえでの庭 活動のようす Instagramへの二次元バーコード
 
かえでの庭 活動のようす 活動のチラシ