滋賀県内で活動する団体に、コープしがが活動資金を助成します。

できるコトづくり制度

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2022.06.22

活動報告

「田んぼや畑で農業体験、地元の小さな畑を地域で活用」立入農活くらぶ

2022年6月9日、立入農活くらぶの活動を訪問しました。こちらの活動は、はじめて助成1年目です。
その日の活動は、立入が丘幼稚園の子どもたちのサツマイモの苗植え体験です。守山市立入が丘幼稚園はJR守山駅から徒歩で15分程度、駅から近い便利なところにありました。  
 
立入町はここ数年宅地開発が急激に進み、みるみるうちに景色が変わってきたということです。見回してみると、確かに新しい家が立ち並び、今まさに建築中の住宅も多いです。その中でも、ここは田・畑として残そうと話し合いで決め、そのうちの一角が、今日、幼稚園の子どもたちがサツマイモの苗植えをする畑です。
 
立入農活くらぶ 活動のようす画像  畑 
  
 畑では、野菜づくりに関心を持っている方々が時季にあわせて野菜を植えているそうです。その中の若いおかあさんたちが、幼稚園の送り迎えの時に立ち寄って、水やりをしたり、様子を見たりしているとのこと。その情景が目に浮かびます。
 
 事前にこの畑の奥に2列の畝を作っておいたそうで、始まる前には幼稚園の子どもたちが植えやすいようにサツマイモの苗を並べていきます。
 
立入農活くらぶ 活動のようす画像 マルチシートにサツマイモ苗 
 
 幼稚園から子どもたちが1列になって、畑に向かって歩いてきました。今日は5歳児クラスの総勢38名がサツマイモ植えに挑戦。
 
立入農活くらぶ 活動のようす画像 列になって畑に向かう園児たち 
  
 ごあいさつの後、早速サツマイモの苗の植え方を教えてもらいます。植え方を教えてくださるのは、近所の農家の方。立入農活くらぶの活動にも、多大なる協力をしてくださっているとのことです。
  
立入農活くらぶ 活動のようす画像 農家の方がお手本を示してくださる  
 
 並んだ苗の前に一人ずつ並んで、目の前の苗をマルチの孔から覗く土に植えていきます。最初はなかなか手が出なかった子どもも、慣れてくるとどんどん土の中に手が入っていきました。土の感触、気持ちいいですよね。
 
立入農活くらぶ 活動のようす画像 苗を植える園児 
 
立入農活くらぶ 活動のようす画像 水を運ぶ園児たち  
 
 次は水やりです。畝の間を歩き、幼稚園から各自持ってきたペットボトルを手にして、植えた苗の上から水を撒きます。
 
 終わったら、ごあいさつ。「みんな、どんな感じになってるか、畑に来て、見てくださいね」という言葉に、頷く子ども多数。育っていく様子が見られるのは楽しみですよね。そして秋には収穫。その時は「食べる」という楽しみがあります。
 
 急速に農地が宅地へ変わり新しい家が建てられていく地域で、少しでも田畑を残し、農作業の楽しさや住民の交流を支えている、立入農活くらぶの活動。「地元の農家さんの理解と協力がありがたいです。若いお母さんの中にも関心を持ってくださる方もいるので、地道に活動を続けていきたいです」とのことでした。