2021.12.28
2021年11月20日土曜日の午前中、東近江市池田町にある、葉菜屋の母屋(はなやのおもや)に行きました。地球ハートヴィレッジの活動「DIY講座」を訪問しました。「地球を愛する衣食住DIY生きる学び塾」という活動は、2021年度のできるコトづくり制度の活動助成1年目です。
こちらの建物は、共同作業所葉菜屋が古い民家を活かしたサロン活動の場とされていて、地球ハートヴィレッジの拠点としても使われています。
この日は、この家の裏手の広場で、「DIY講座」が行われていました。
子どもたちはニキーチンパズルの作成。
左の白木のものは、まだ単なる四角い木。それを木工ボンドで接着してそれぞれ違う形のパーツに組みます。
好きな色を塗って絵を描いたらパズルのできあがり。
真四角に組むのに、いろいろな組み方ができるそうです。
一方、大人は蔵の中に眠っていた古い家具をリメイクします。薄めた洗剤で汚れをふき取り、ヤスリで表面を磨いていきます。
今回は、同じ東近江市の図書館での活動を行っている団体 ▼楽楽ひろばの代表今若さんも参加して、図書館の備品のベンチをきれいに塗り直すための勉強をされていました。
どちらも、地元地域在住の地球ハートヴィレッジ会員である男性が先生となり、木工教室の下準備としてパーツづくりや家具リフォームの指導を熱心に行っておられました。
自分のうちの孫には、つい口うるさくなるけれど、よそのお子さんには優しくなれるのがいいのだそう。なるほど、子どもたちは皆さんを先生と呼び、とても慕っている様子でした。
先生たちは口々に、
「子どもの元気な声が聞こえる、それだけでいいんですよ!」
「前にオムライスを作った時、子どもが『これ、先生の顔』と、似顔絵を描いてくれたんや」。
と、ニコニコ笑いながらおっしゃっていました。
先生の中には独居の方もおられるそうで、皆さんにとって、この場が生活の張りとなっているように感じました。
「地球を愛する衣食住DIY生きる学び塾」活動の目的として「ほぼ毎日を自宅で過ごす高齢者や障がいを持つ人が地域交流に参加し、自らを役立てる喜びや子どもや子育て世代と共に同じテーマで考えて行動する機会を生み出す。」ということが挙げられています。
連続講座の中で、刈り取った状態の羊の毛を、洗って紡いで作品を作ることも進めているところ。子どもたちは、自分が着るセーターなど服がどうやって作られるか、実感する機会が失われています。ここで毛からセーターができるまでの工程を、少し経験することで、自然が私たちの生活を支えてくれていることを知ることができますね。
この糸繰り機は、できるコトづくり制度の助成金で購入したものです。これでどんな色の毛糸が紡ぎだされるのか、楽しみです。
お昼ご飯はモリコーニさんの温かい手料理でした。炊き込みご飯とラーメンだったのですが、ラーメンの出汁はもらいものの鹿肉でとったそう。またデザートには、スタッフの方のお手製干し柿が。帰る時にはスタッフの方のお庭に生ったという、スダチを手土産に分けていただきました。田舎ならではの、なんと豊かな場なのでしょうか。
地球ハートヴィレッジの活動は、拠点に集う人たちの生きがいを生み出す、心地よい居場所となっていることがよく感じられる時間でした。地球ハートヴィレッジの皆さん、これからも地域の幅広い世代の人が憩える場、また生きた学びができる場づくりの活動を続けてください。応援しています。
▼地球ハートヴィレッジの活動情報はこちらから(Facebookページへリンク)