2020.09.24
2020年9月12日(土)のお昼過ぎ、草津川跡地公園de愛広場で開催された、くさつFarmers’ Marketを訪ねました。これは、できるコトづくり制度 2020年度はじめて助成の1年目の活動です。
本当なら4月から毎月開催の予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で草津市から許可が下りず、やむなく休止していたのですが、やっと9月になり開催が可能になったそうです。
その間、何もせずただ待っているのではなく、県の取り組みである「いまだから地産地消 宅配料100円キャンペーン」に応募し採択され、オンラインでくさつ Farmers’ Market野菜の詰め合わせセットを販売しました。すると予定を超える申込があり、当初限定100セットでの販売予定だったところ急きょ150セットに増やしてもすぐに完売し、うれしい悲鳴だったとのこと。
お話を伺った事務局の杉田健一さんは、自らも「おもや」というお店で野菜を販売する農家です。
「くさつ Farmers’ Marketは立命館大学の学生2名のアクションから始まりました。彼らの留学先のニュージーランドでは、地域の生産者さんが育てた農産物を持ち寄って街の人々に販売するマーケットが、どの街にも当たり前の光景として広がっていました。『この便利になりすぎた日本にこそ、こんな場が広がって欲しい』『誠実なものが、誠実な値段で買えるマーケットを日本でもやりたい!』と滋賀県内の農家さんに声をかけ回り、2018年12月に草津で初めてのファーマーズマーケットが開催されました。
彼らが卒業したため、協力していた私たち農家も事務局に加わり、2年目のくさつFarmers’ Marketを定期開催できるよう引き継ぎました。
顔が見えると、いい加減なことはできません。参加してもらっているのは、オーガニックに準ずる生産者の皆さんと、それを加工する業者の皆さん。有機JAS認証を取得してオーガニックな農産物ですと謳っていません。取得せずともそれが当たり前になって欲しいからです。」と杉田さん。
再開して初の今回は小規模(出店数9)で、お店とお店の間隔も広く開け、パン、お菓子、コーヒーはあるものの食べ物の出店は無し。今後は様子を見て以前のような30店舗程度の規模で食べ物販売も加えていきたいそうです。
主催者の杉田さん(左)と、出店者の河合雲平さん(大津市)。軽トラックの荷台がそのまま販売ブースに。
市内の喫茶店「焙煎香珈琲」の出店の隣には、「すとろーている」の手作り大麦ストローの販売も。
旧草津川は天井川だったため、堤防がそのまま散歩にぴったりの遊歩道となっています。川底は水がなくなって公園として再利用され、周辺のマンションや住宅地から遊びに来る親子連れも多い場所です。今後、来場者が定着すれば集客数も安定して伸びる可能性を秘めた場所のように見えます。
「お客さんへ広報ともなるし、何よりも横のつながりが欲しくて参加しています」という出店者の言葉も印象的でした。
「野菜一つ買うのでも、栽培の時のことや農家ならではの料理法を直接聞けて、生産者と消費者の信頼関係が築けます。そして生産者同士。さらに生産者と加工業者と、くさつFarmers’ Marketは出会いとつながりを広げていきます。」と杉田さんはとても手ごたえを感じている様子でした。
草津と言えばくさつFarmers’ Marketと言われるくらい、今後も長く続けてくださることを願っています。
次回開催情報
10/4(日) 10:00~13:00 @de愛ひろば
雨天決行(荒天中止)
問い合わせ先:kst.farmersmarket@gmail.com