滋賀県内で活動する団体に、コープしがが活動資金を助成します。

できるコトづくり制度

滋賀県内で活動する団体に、コープしがが活動資金を助成します。

2020.07.06

活動報告

「滋賀の魚つかみ文化を次世代につなぐ、楽しく遊び、学ぶ親子自然体験教室」ぼてじゃこトラスト

2020年6月28日、日曜日の午前中に、ぼてじゃこトラストの活動「スポンジエイジ生き物触れ合い教室」が開催される大津市瀬田のぼてじゃこ池を訪ねました。この事業は、2020年度できるコトづくり制度の活動助成を受けています。
 
ぼてじゃこトラスト 拠点の画像 
  
スポンジエイジとは、人間の成長期である3才~6才は、五感を通じてさまざまなことを吸収する大切な年代という意味だそうです。その年齢のお子さんを対象に、水の中の生き物と触れ合ってもらうプログラムです。
密を避けるため、親子3組づつ4班に分かれ、20分ずつ4つのコーナーを回っていきます。どのコーナーでも必ずスタッフからしっかり説明をされてから体験を開始します。ただ「遊んで楽しかった」では終わらないプログラムなのです。
   
ぼてじゃこトラスト 子どもたちが来魚すくいをしている画像
  
金魚すくいは、夜店でおなじみのポイを使い、小魚は専用の網です。
  
ぼてじゃこトラスト 鯉つかみをする子どもの画像 
 
こちらはコイ、フナつかみコーナー。
結構大き目の魚ですが、子どもたちはガッチリつかんでいました。
 
ザリガニ釣りや釣り堀では、男の子も女の子も夢中で釣り糸を垂れています。
 
保護者の方からは「自分自身、生き物が苦手なので、ここに来ると子どもが思い切り楽しめるんです」「スタッフの皆さん、先生たちの生き物の説明が面白いです。私は魚つかみなどの経験がないから、ここまで子どもに教えられません。」という声が聞かれました。
 
ぼてじゃこトラスト 掲示板画像
 
小屋の中には、たくさんの水槽があり、多くの種類の魚たちが展示され、説明のパネルも掲示されています。
 
ぼてじゃこトラスト 実験水槽の画像  
  
池と池の間には、水槽がいくつも並べてあり、日よけの布で覆われ守られています。
 
「この水槽には、イチモンジタナゴの雄と雌と貝を入れ、どういう条件だとたくさん稚魚が孵化するか実験しています。」と、ぼてじゃこトラスト会員のお父さんでもある、担当の小埜さんが詳しく説明してくださいました。
 
ぼてじゃこわんぱく塾塾長の本田喜裕さんは

「ぼてじゃこトラストには、3つの活動があります。
ぼてじゃこトラストという名前の通り、ぼてじゃこ、つまりタナゴの仲間の保全活動、そして親子で自然やぼてじゃこに親しむ『ワンパク塾』、三つ目に、今回のような、子どもが自然に親しむための支援活動です。後者2つは、水辺で生き物と直にふれあい、親しんでもらう中で、ふるさとを大切にする、豊かな感性を持った子ども達が育ってほしいと開催しています。
ワンパク塾では、春にはサツマイモを植え、夏には永源寺で川遊びとバーベキュー、秋には引き網体験やサツマイモの収穫祭、冬には餅つきなど、親子で楽しい行事を行います。
 
うちの活動はボランティアですから、自分勝手に行動する家族や、してもらって当たり前、という心構えの人には参加してもらいません。また、活動場所も学校ではないので危険なところもあります。家族のことは家族で守っていただく方針です。」と17年もの間、活動を継続するための大切なポイントを教えてくださいました。
 
ぼてじゃこトラスト 成果報告の冊子の画像 
 
琵琶湖博物館など専門機関や専門家との連携により、魚類調査の技術に裏付けされた研究も行っている、ぼてじゃこトラスト。その活動と成果は、冊子にもまとめられています。ぼてじゃこトラストで滋賀の自然に親しんだ子どもたちが、自分の子どもを連れて再び参加するその日まで活動が続きますように。
 
▼ぼてじゃこワンパク塾では、定期的に会員募集しています。

 
ぼてじゃこトラストの活動は、▼ブログでチェックしてください。