2024.07.03
2024年6月23日の日曜日、午前中に草津市立市民交流プラザの調理室に行きました。減災My Town風呂敷プロジェクトの皆さんが主催する「災害に備えよう!ポリ袋で作るカレースープとパンづくり」を見学するためです。
この日の参加者は赤ちゃん連れのお父さんお母さん、幼児とお母さん、小学生グループとお母さん。大人7人、子ども6人くらいで、あとは抱っこされた赤ちゃんも2人いました。
まず、講師の河合真紀さんがパン作りの手順とコツを一通り説明されました。
今回のテーマは、停電したときでも温かいパンとスープを作って食べよう、ということです。
「目分量でもパンは焼けます。それを今日は体験してもらいたいです。」
果たして子どもでも作れるのでしょうか。
ポリ袋に小麦粉、砂糖と塩を入れます。それから紙コップに水を汲んでドライイーストを入れ、ふやかします。
「災害の時は配られたお茶でも、コーヒーでもできますよ。」とのこと、なるほど。
材料を全部入れたら、空気をポンポンにした状態の袋をひたすらシェイク!子どもたちも、一生懸命振っていました。
しばらく振ると、袋の中で生地が丸く固まってきました。発酵のため、しばらく休ませておきます。
その時間を利用して、My Town風呂敷プロジェクトの柿木理恵さんが風呂敷の説明をされ、実際にみんなで遊んでみました。
この風呂敷は、My Town風呂敷プロジェクトの皆さんのオリジナルデザイン。ふつうの風呂敷の使い方だけでなく、超撥水加工してあるので水を運ぶこともでき、子どものプレイマットにもなるなど、多目的に使えるように作られているそうです。
「避難所などで知らない人といっしょに、すごろくで遊ぶこともできます。
その途中に自己紹介をするコマもあるので、遊んでいるうち、お互いのことを少し知ることができます。」
すごろくができない幼児には「猫をさがそう」など、地図の中から何かを見つけるゲームとしても遊べるそう。
2グループに分かれて遊び始めると、だんだん皆さん夢中になっていき、その間にパンが発酵していきました。
すごろくを終えて、今度はスープ作りです。使うのはトマト缶、ツナコーン缶、味付けの塩、カレールーフレーク。これらも全部耐熱のポリ袋に入れて、袋の外から揉み、なじませます。そして空気を抜いて口をしばり、湯煎します。
スープを温めている間に、今度はパンを焼きます。焦げ付きにくいフライパンでフタをしながら両面を弱火で焼くと、こんがりキツネ色に焼けました。スープは袋から紙コップに分けて、焼き立てパンといっしょにいただきました。どちらもポリ袋で作るため、洗い物が少なくて済みます。
パンは、ほんのり甘くておいしい!スープには水を使っていませんから、飲むというより食べる感覚でした。コーンのプチプチ食感が楽しく、缶詰しか使っていないのにフレッシュな印象もありました。
最後は、柿本さんから防災のお話がありました。
「今日のテーマは停電の時、あったかいものを食べたい時のメニューです。停電してもうちにカセットコンロがあれば作れますよ。」
普段からこうして作って食べていれば、災害時にもあわてずに作って、おいしく食べて元気を出せそうですね。
2時間はあっという間。子どもたちも飽きずに取り組めていました。
参加の方に感想を聞くと「ほんまにおいしい。」「振るのはちょっとしんどかったけど、でも、おいしいです。」と皆さんにこにこ。たくさんの親子に体験してほしいプログラムでした。
減災My Town風呂敷プロジェクトの皆さん、これからも風呂敷とともに災害時への意識を高める活動を続けてください。応援しています。