2024.06.25
2024年6月9日日曜日の午後、全国ギャンブル依存症家族の会 滋賀が開催される、草津市立市民交流プラザに伺いました。これは全国ギャンブル依存症家族の会 滋賀が行う活動「ギャンブル依存症の家族が抱える問題を広く周知するために普及活動を行うこと」のうちのひとつで、2024年度のできるコトづくり制度の「活動助成」1年目です。
今日の予定がホワイトボードに書きだされています。
また、この活動がコープしが主催「できるコトづくり制度」で助成されていることも、ロゴマークとともに掲示してくださっていました。ありがたいです。
まず、この会についての簡単な説明。会費などの説明から始まり、前半は全国ギャンブル依存症家族の会の他府県の方からの体験発表でした。
ギャンブル依存症になった本人のことはギャンブラーと呼んでいて、発表された方の場合は夫がギャンブラーでした。いろんなことがあって、この全国ギャンブル依存症家族の会に出会い、重要な話し合いをする場に支援者が複数同席してくれたのが、とてもよかったそうです。
現在、夫は本人の会、ご自身は家族会でそれぞれ活動しているのだとか。とても前向きな話の締めくくりで、聞いていて元気が出ました。
その後は、全国ギャンブル依存症家族の会の会長・田中紀子さんの著書『家族のための「ギャンブル問題 完全対応マニュアル」』(アスク・ヒューマン・ケア刊)のうちの一部を、参加者が順に読み合わせしました。この本は表紙に「借金、失踪、横領、逮捕にあわてない!」という文字が目をひきます。
内容は「定期預金や保険の『使い込み』を防ぐには?」など、具体的にどうしたらよいか対策が書いてあります。
最後は、参加者全員を4グループに分けて、グループごとに初めて参加した人のお話を聞きました。他の方もギャンブラーを家族に持つ、同じ立場の人ばかり。お互い匿名でのやり取りです。だからこそ、普段は言えないギャンブラーのことも言えるし、踏み込んだアドバイスをすることができるのでしょう。
先輩の立場の方から、初参加の方へのアドバイスで心に残ったのは「家にいて一人で悩んでいても解決しなかったわけでしょう。同じことをしても何も変わらない。だったら、家族の会やギャマノングループに参加して、考えていることをどんどん話してください。京都・大阪・米原・草津などあちこちの会に毎日でも行ってほしい。」という言葉でした。悩みを口に出して言うことが、現状を変える、はじめの一歩になるのだ、と感じました。
今回のような家族の会だけでなく、「ギャマノン」というギャンブルの問題に影響を受けた家族・友人・パートナーがあつまるグループも会を開かれているのです。「悩みや苦しみを分かち合い、勇気と希望をもらえるミーティング」とのこと。こういうグループが滋賀県でも米原と草津で毎週開催されています。(参加無料、予約不要。別途会場費数百円程度)
予定通り2時間後に閉会しましたが、参加者の皆さんはまだ話足りない様子で交流されていました。
今回参加してみて、依存症は病気なのだとよくわかりました。だからまず治療が必要であり、誰もが発症する可能性があり、自分と無関係ではないのですね。ギャンブル依存症という病気について、自分は全く知らなかったのです。
一人で悩んでいても何も状況は変わらない。だからつながることで良い方向へ変わっていく。そのための全国ギャンブル依存症家族の会 滋賀の皆さんの活動があるのだな、と心強く感じました。これからも、この大切な活動を広めていってください。
2024年度は全国ギャンブル依存症家族の会 滋賀が9月以降も毎月1回第二日曜日に予定されています。
●7月14日(日)14:00~16:00
草津市立市民総合交流センター キラリエ草津
●8月11日(日・祝)14:00~16:00
草津市立市民総合交流センター キラリエ草津
いずれも
参加費千円、事前申込不要
●ギャンブル依存症セミナー・家族相談会
時期:11月17日(日)
場所:大津市ふれあいプラザ
対象:ギャンブル依存症当事者の家族、支援者ほか
内容:外部の団体から講師を招いて講演、
家族・当事者の体験談、家族のギャンブル問題で困っている方に適切な支援と解決に導く相談会
以上全ての問い合わせ kazokunokaishiga@gmail.com
▼全国ギャンブル依存症家族の会サイト
https://gdfam.org/