滋賀県内で活動する団体に、コープしがが活動資金を助成します。

2023年7月6日午前中に、滋賀県守山市の玉津地域総合センターで開催される「滋賀のお産をしゃべり隊」に伺いました。これは、Birth For the Future@しが（以降、BFF@しが）が主催するもので、2023年度のできるコトづくり制度はじめて助成1年目の活動「BFF＠しが ＃女性が望む継続ケア ＃選べるお産SHIGA ＃安心できる出産育児」の一環です。
　
BFF@しがは、母親、助産師、保健師、看護師、理学療養士など、さまざまな立場の9名からなる団体です。
　
まずはBFF@しがの代表の田中由佳さんから、活動の主旨説明がありました。
　
「去年、4ヵ月で224名からアンケートの回答をもらいました。出産前から出産後のケアが途切れることなく提供される『継続ケア』が望ましいとされています。妊娠から出産に同じ専門家が一貫して関わる、どこで産んだとしても同じ人に継続して相談できる環境が欲しい、という声があります。
　
現在、滋賀県内でお産をする場所がなくなってきています。小さな病院もなくなって大きな病院へと医師が集められている状況です。滋賀県では、産科医療が大きく変わる予定です。当事者が『こんな場所が必要』と声をあげないと無くなってしまいます。とにかく人の声が大事です。
　
女性が『私は妊娠や出産をこうしたい』というのは、決してワガママではありません。BFF@しがは、お産の状況をよくしていこう、という活動として、隔月でこの『滋賀のお産をしゃべり隊』を県内各地で開催しています。開催地の皆さんから地元のお産・子育て環境の実際について聞き、また自分たちも地元の情報を楽しくしゃべりながら、最新情報やお産体験をシェアする場としてつくっています」。と、パソコン画面のスライドを見せながら説明されました。
　
　
　　　
今回はメンバー以外の守山市からの参加者が3名参加。BFF@しがのメンバーは、守山市はもちろん、違う市の住民だったり、他府県でのお産経験者だったりでした。
　
順番に自己紹介とお産や育児体験について話をしました。聞いている人からは「わかるわかる」「えーっ？それはきついね」など、思わず共感の声があがります。
　
また、住んでいる地域によって、何か集まって活動したい時に借りられる場所がない、という声もあり、逆に「そんな場所があったなんて知らなかった」ということも。
　
出産後のケアについても、それぞれ地域によって手厚い部分やそうでない部分などがあり、相対的に自分の地域がどうなのかを知ることができました。
　
会場に来られない方は、インターネットを利用して参加しています。BFF@しがの活動に刺激を受け、BFF@ぎふを立ち上げた方もオンラインでご自身の思いをお話されていました。
　
　
　　
　
自己紹介のあとは自由におしゃべり。皆さん、それぞれの体験や活動について聞いて話して、楽しそうでした。
　　
田中さんからは「去年のアンケート結果について、滋賀県のお産の学会で発表する場を得て、医療職の方々に県民のリアルな声を伝えることができ、とてもありがたかったです。今年も、アンケートを集めているところです。今日話せなかったことを書いてもらうなど、ぜひ協力してください。
　　
県内で、もっとつながりたいと思っています。9月や10月にはイベント出展も予定しています。」というお話もありました。
　
　
　
この「滋賀のお産をしゃべり隊」は、自分の地域以外の人と情報交換することで、子育て中には狭くなりがちな世界が広がりますし、「こうなってほしい」という希望をシェアするので、前向きな雰囲気になっていました。ここから何かが始まるような、ワクワクした感じがあります。このような場は、今までなかったのではないでしょうか。BFF@しがの掲げる「人権を大切にする」という姿勢は、女性のことだけでなく、全ての人にとって大切なことです。これからも、BFF@しがの活動が広がってほしいと願っています。9月には米原市、11月は大津市予定されています。（奇数月第１木曜日開催）
　
　
　
　
Birth For the Future@しが主催
▼2023年 滋賀県在住者対象 妊娠・出産・産後についてのアンケート
いよいよ9月9日よりスタート！ご協力ください。
　
　
活動についてもっと知りたい方、アンケートに協力したい方は、こちらからアクセスしてください。
・公式HP　https://birthforthefuture-shiga.amebaownd.com/
・Instagram：https://www.instagram.com/bff.shiga/