滋賀県内で活動する団体に、コープしがが活動資金を助成します。

2023年6月6日、午後から大津市湖城が丘の、湖城が丘サロンに伺いました。これはできるコトづくり制度　はじめて助成１年目の「地域高齢者交流支援」という活動です。
　
　
　
地域で空き家になっていたお宅を借りて、毎月第１火曜日の午後１時から4時まで「湖城が丘サロン」という名前で開催しているのです。開始したのは2022年の4月から。毎回、前半は何かの体験や座学の教室を行い、後半は自由時間となっています。
　
毎回20～30名の参加者があり、定着してきたそうです。
　
　
　
最初に湖城が丘サロン代表世話人の西櫻たまみさんから、簡単に主旨と講師の紹介がありました。
「今日は助成金をいただいている、コープしがの方と事務局の方が取材に来て、撮影もされます。そのままで写るのは嫌だという方は、言ってくださいね。より美しく写真の加工をしてもらえますよ！」とおっしゃるので、会場は大笑い。
　
ちょうどスクリーンに、できるコトづくり制度の助成についても紹介していただいていて、ありがたいことでした。
　
　
　　
この日の内容は、地元、膳所あんしん長寿相談所（膳所地域包括支援センターの愛称）から、保健師、介護支援専門員、社会福祉士の３名を講師として招き、介護保険と施設についてのお話でした。会場はほぼ満杯。盛況です。
　
お話が終わったら質疑応答タイムです。いろいろな質問が出て、笑いも交えながらのお答えとなりました。
　
お話が終わると、すぐに帰る方もおられましたが、残った方は思い思いの楽しみ方をされていました。
　
　
　　
ミニ相談コーナーでは、サロンスタッフの行政書士の方が、遺産相続、離婚などについて希望者の相談に無料で乗ってくれます。縁側を上手に使って、プライバシーを守る工夫をされています。

　
　　　
かわいい千代紙で折り紙に取り組む面々。
「大谷翔平の兜とはちょっと違うけどね」と、兜のさまざまなバージョンを見せてもらいました。
　
　
　
自家焙煎コーヒーを一杯200円で出してくれる喫茶コーナーが。湖城が丘サロンスタッフのパートナーの趣味ですが、その場で挽いてドリップしてくれる本格派です。ごちそうになってみると、本当に苦みが爽やかで嫌な雑味が全然ありません。美味しい！（許可証も取得済）
　
　
　　
この湖城が丘サロンを始めるきっかけとなった、世話人の井内さん、安斎さん、そして代表世話人の西櫻さんにお話を伺いました。
　
「ここ湖城が丘という地域は、坂が多くて高齢者にはきつくて、つらそうな方も多いんです。でも、自治会加入率が減少を続け、地域でのつながりがなくなってきたのが気になっていました。もともと、３人とも看護師で、たまたま近所に住んでいて、うち、二人が通う体操教室で出会った男性の中西さんも加わり、仕事柄、福祉関係のことやりたいと考えていたので、『こんなんやりたいな』としゃべっているうちに『やろうよ！』ということになりました。」
　
「人のつながりの中で、会場や駐車場は見つかったのですが、とにかくお金がないので、テーブルセットや椅子、囲碁将棋などは、いらないものをもらってきました。」
「フリマアプリで探して、取りに行けば無料でもらえることも多いんです。」
　
皆さんのパワーを感じます。
また「コープしがの、できるコトづくり制度は、とても使いやすいです」と、うれしい言葉もいただきました。
　
「みんなでやりたい企画を持ち寄って、今年度はもう全部決めました。」
「10月のバザーは、参加者が一番多くて好評です。年末は、クリスマスリースとしめ縄づくり。なるべく材料費を抑えるために、道路に落ちている木の実を拾って歩いたりね！」
「松ぼっくりにも、いろんな種類があるのよね！」
きっとこんな楽しい会話の中から、新たな企画が生まれるのでしょうね。
　
「スタッフの自分たちが楽しんでいるから、続けられます。ボケ防止も兼ねて。それに参加者の方の中にも、特技を生かして役割を担ってくださる方もいるんですよ。」
スタッフの皆さんが、それぞれの持ち場で活き活きと動いていて、参加者の皆さんにそのワクワク感が伝わっているのが、今回実感できました。
　
今後のことを聞いてみると、
「なんとか定着させて長く続けたいです。」とにっこり。
　
地域の皆さんとともに、湖城が丘サロンを楽しみながら続けてくださることを願っています。